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文京区議会議員 / 自民党のぐち けんたろう/ 公式サイト

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アメリカでジェンダーXのパスポート発行

こんにちは、文京区議会議員のぐちけんたろうです。

アメリカで男性でも女性でもない性別Xのパスポートが発行されました。受け取ったのはコロラド州に住む元米軍人のダナ・ジムさん63歳。ジムさんは身体的特徴が男女を併せ持つインターセックスだったのですが今までは男性として暮らしてきました。パスポートの性別欄が男性、女性の2つしかないのは違法であると訴えアメリカ連邦裁判所がこれを認める形でパスポートが発給され、今後2022年までにはアメリカ国内すべての申請者が性別Xを選べるようになります。アメリカではトランスジェンダーの高校生が自らの望む性のトイレを使わせてもらえなかったことに対して地元教育委員会を訴える裁判がありました。今年6月の米連邦最高裁判所が出した判決はトイレを使わせなかったのは差別であり違反としていて、元高校生の勝訴が確定しています。

日本でもにわかに注目を浴びてきた性的マイノリティーですが、言葉の認識は進んでも行政の対応はなかなか前には進みません。東京都渋谷区で2015年に同性カップルにパートナーシップを認める条例が施行され大きな反響を呼びました。当時同性カップルは法的な根拠がなく、異性愛者の夫婦が認められている家族手当や医療同意への代行などが認められていませんでした。渋谷区ではこの点について自治体として最大限考慮することが謳われ、差別が明確に禁止されています。大きな話題となったこの条例ですが、その後他の自治体に波及することはあまりありませんでした。文京区で現状でも条例化の見通しは立っていません。今回のようなムーブメントは一人ひとりがきちんと声を上げ自分の権利を主張することで社会が変わっていくのはアメリカならではでしょう。日本が変わらないわけではありませんが、すぐに対応する社会ではないのも事実です。それにこの問題はあまりにも性急に私達の前に現れてきて、戸惑っている方のほうが多いように見受けます。日本には日本の性に対する価値観が存在し多くの人がまだそれを支持している状況です。私も講演を聞いたことがあるのですが、性的マイノリティーの方はだいたい30人に一人と言われているそうです。ですから学校のひとクラスに一人は性的マイノリティーの方がいた計算になります。その方たち全員が大きな声を上げたいわけではないのですが、存在を認めてほしいと願っていると聞かされました。変わらないことが多くある日本でも今回のアメリカの方針を受けて、今後LGBTQを始めとする様々な性的マイノリティーの方たちのあり方も問われていく一つのきっかけになっていきそうです。アメリカパスポート