こんにちは、文京区議会議員のぐちけんたろうです。
今現在自由民主党総裁選挙が開かれており、9名の候補者が舌戦を繰り広げています。どの候補も選挙前らしく様々な主張をされており大変興味深いのですがその中で一人の候補の主張が大変違和感があり、平たく言えばそうじゃないだろ、と突っ込みたくなるものがあります。
とある候補「私は自分自身が就職氷河期世代だったので、今の若い人たちにはそんな苦労をさせたくない」
最初聞き間違いかと思ったのですが、複数のメディアでも散見されたので本心だと思うのですが、今の若者の就職率は2023年度において2024年4月厚労省発表において97.3%でした。
翻って就職氷河期世代の2000年前半では統計資料によっても違いがありますが、50%~60%程度でした。その方たちはその後も景気回復によっても第2新卒などの制度もない中未だに苦しんでる方たちもたくさんいます。今の若者達に就労機会を与えることももちろん大切ですが、一番数の多い就職氷河期世代にはもっともっと支援をしていかないといけないと思います。令和元年から就職氷河期世代を対象にした国家公務員中途採用者選考試験を始め、各自治体で独自採用枠を設けた試験が始まっていますが倍率はおよそ30倍-40倍を超えるもので、新卒の倍2023年度新卒試験倍率3.2倍(内閣府HP)から比べると遥かに狭き門です。就職氷河期世代でも社会に出て就労されている方たちがたくさんいることもわかりますが率にすればやはり低いことが統計からもわかります。
文京区においても職員白書を見ると40代の職員の数が明らかに少ないのです。文京区独自の就職氷河期世代を求めていますが、特別区23区一括採用である以上難しいと必ず言われてしまいます。ぜひ国においてはもっともっと就職氷河期世代に゙支援をしてほしいし、そのような思想を持った候補者が勝ち上がることを期待します。