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文京区議会議員 / 自民党のぐち けんたろう/ 公式サイト

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地下鉄のホームドアは開けるべきだったのか

10月31日に京王線で傷害事件があった件について、斉藤鉄夫国土交通大臣は緊急時の対応について国交省としての方針を示しました。

まず1つ目は安全を第一にするのはもちろんとして、複数の非常通報装置が作動した場合は状況確認されなくても列車を緊急停止すること。2つ目はホームドアがずれていても双方の扉を開けて乗客を安全に誘導すること。

言われてみれば当たり前なのですが今回の事件は、乗客を守るためにあるホームドアが逆に乗客を閉じ込めてしまい危険に晒す結果となりました。乗客の話などからは車掌に連絡をとった人がいたものの犯人が近づいてきたのでその場から立ち去ってしまい、車掌は非常ボタンなどで連絡をとった人がいなかったため状況の把握ができなかったとしています。しかし非常時代であると判断し、次の停車駅を変更し国領駅へ入るのですが、そこで乗客の人が非常ドアを作動させたため列車が停車予定地より前で緊急停止してしまったので安全マニュアルに則りドアを開けなかったというものでした。

今回の事件は、予測ができるものではないでしょうし、一人の車掌が処理するにはあまりにも多くの情報量だったので本部の運行司令室と連絡を取りながらの対応になってしまってのはやむを得なかったと思います。しかし、仮に犯人がもっと大勢の人を傷つけるつもりがあるなどの行動に出ていれば、逃げ場も見を防ぐすべもない電車内に閉じ込められる恐怖は想像しても余りあるものがあります。1995年の地下鉄サリン事件のときはドアの外にサリンの袋を投げ捨てて被害が広がらなかったケースも有りました。昨今はホームからの転落防止などのためにJR私鉄各社ともにホームドアの設置が進んでいますが、緊急時の対応についてはまだ課題がありそうです。

文京区内でも東京メトロ都営の地下鉄が多く走り危険がないことはありません。区役所都市計画課に問い合わせたところ、緊急時並びに非常時の安全確保については運行会社にしっかりとお願いをしていくとのことでしたので、区として取り組んでいける所があれば対応していきたいと思います。