文京区の選挙管理委員会より文京区を含む東京2区の開票結果が発表されました。
令和3年執行 第49回衆議院議員選挙の結果(文京区選挙管理委員会)
この表を見て感じるのは文京区内における立憲民主党の得票率の高さです。
自民党候補と立憲民主党候補との差は台東区では8000票ほど、中央区では12000票あるのに対し文京区での差は5000票ほどです。下記の投票差数で割った数値で見ると文京区が一番接戦になっていることが伺えます。
また、文京区内での政党別比例得票率も自民党39000票に対し立憲民主党+共産党でおよそ37000票となり立憲民主党と共産党の野党共闘の成果が現れています。東京8区では市民連合も巻き込んだ野党共闘が行われ自民党現職候補を比例復活も許さない完勝劇が行われましたが、文京区でも一定成果が示された格好です。そもそも文京区は中選挙区時代の旧東京8区では共産党の金子満広書記局長が地盤とし、今年7月の都議会議員選挙でも共産党候補が当選するなど革新系の強い地盤でもあります。文京区議会を見渡してみても議員34名の中、立憲民主党5名共産党6名と議会の3分の1を占める割合です。自民党議員は10名ですので、ほぼ比例得票と同じ結果になっています。
今回大きく勢力を伸ばした日本維新の会は母数の大きい文京区はもとより、保守派の多い中央区でも票を獲得しており同じ保守政党の自民党候補の得票に影響を与えた可能性があります。文京区を含む東京2区では公明党候補がいないこともあり公明党の比例数は6000票ほどに留まっています。文京区議会における公明党議員は4名ですから票割りのうまいと評判の公明党は、しっかりと区内各地で票を分け各議員を当選させていることが獲得比例票からも読み取れます。公明党票がすべて自民党票に乗ったと考えると、文京区における自公・立共という対決はおよそ14000票ほど開きがありますが今後はどの様になっていくのでしょうか。